経営破たんした日本振興銀行にペイオフで保護されない1000万円超を預けた人に預金の一部を仮払いする「概算払い」について、預金保険機構はその水準を20%台とすることで調整していることがわかった。2010年12月中に決定し、対象者に伝える。
預金保険機構によると、振興銀が破たんした9月10日時点の預金者数は約12万人で、このうち概算払いの対象者は3423人だった。
1000万円超の預金元本とその利息については、破たん金融機関の資産を査定し資産状況に応じてその一部を払い戻す。ただ、最終的な資産査定まで時間がかかるため、希望する預金者には「概算払い」として仮払いする仕組みになっている。
預金者は、概算払いが実際の弁済額を上回っても返金の必要はなく、不足した場合は概算払いとの差額を追加で受け取れる。
最終的な弁済額が確定するのは2011年秋ごろの見通し。