米パン焼き機「ゴパン」異常人気 三洋電機の底力見せつける

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研究・開発に7年を費やす

   三洋は米からパンを作るゴパンの研究・開発に7年を費やしたという。米からパンを焼く機器はライバルメーカーも実用化できなかった。米は硬いため、米粉状に粉砕するのは困難だったためだが、三洋は「炊飯時のように米を粒の状態で水に漬けて柔らかくしてからミルにかけるという、これまでの常識を覆した『米ペースト製法』を開発」することで、実用化したのだ。三洋はゴパンの普及が「消費者の米の潜在需要を掘り起こす」とみているが、一連の受注を見る限り、その予想は的中したとも言える。

   今回の受注中止について、三洋は「ご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」とコメント。「現在、店頭で注文を受けている顧客への対応を最優先にし、2011年3月頃を目途に商品の引き渡しを順次進めていく」としている。三洋は生産を委託する中国の工場の製造ラインを新設して生産能力を高め、11年4月には商品供給を正常化させる方針だ。

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