お家芸の「にらみ」にも影響の可能性
市川海老蔵さんは、「歌舞伎界のプリンス」と言われるだけに、周囲への影響も大きいようだ。
本業では、2011年1月の座頭公演「初春花形歌舞伎」で、6演目中の5演目に主演する予定になっている。主催の松竹では、「今のところ変更はなく、中止は決まっていません」(演劇部)としているが、産経新聞の10年11月27日付記事によると、もし中止すれば5000万円以上の損害が出る可能性があるという。今回の事件がプリンスのイメージにマイナスになれば、今後の歌舞伎界そのものにもダメージを与える可能性がありそうだ。
また、出演するCMなどへの影響も考えられる。海老蔵さんは、伊藤園のCM「お~いお茶」に春と秋の年2回出ており、産経などは、CMも中止になるなどすれば、損害額は総額で5~8億円になるとの見方を紹介している。同社の広報部では、「現時点では出演CMを流していませんし、特に中止などの動きもありません。次回の予定も、まだ決まっていないです」と言う。
一方、全治6週間の大けがで、後遺症も心配されている。もし顔面マヒなどが残れば、お家芸の「にらみ」もきかせられないのではないかというのだ。たとえ身から出た錆だとしても、その代償はあまりにも大きいようだ。