日本に影響与える重大機密今後公開か
日本政府に関係する情報も、一部含まれていた。2009年5月8日付けの在中国米大使館発の文書だ。この中に「日中関係」という項目が設けられている。
それによると、日本の外務省の「ウメダクニオ」氏の話として、09年4月29、30日に北京を訪問していた麻生太郎首相(当時)が、中国の温家宝首相について「大変お疲れの様子で、多くのプレッシャーを受け入れているように見えた」と話した一方で、胡錦濤国家主席については「自信にあふれ、リラックスしていた」と評したという。
今のところ、日本と直接関係のある情報で公開されているのはこれだけのようだが、実は、東京にある米国大使館発の情報としてウィキリークスで扱われる数は5697点あり、米国務省、在トルコ米大使館、在イラク米大使館に次いで4番目に多い。極秘扱いの「シークレット」の情報も227点存在する。だが、現在サイト上に公開されている文書には、東京発のものはひとつも見当たらない。今後公表されるものの中には、日本に影響を与えるような重大機密が含まれている可能性もある。