海老蔵なぜすぐ110番しなかった 被害届けもせず深まる事件のナゾ

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   殴られて重傷を負ったのに、なぜその場で110番通報をしなかったのか。記者会見キャンセルして飲みにいったのはどうしてか――。歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(32)の傷害事件については、疑問点がいくつか上がっている。何か事情があったのだろうか。

   まるでボクシングで酷くノックアウトされた選手のようだったらしい。

会見中止後に外出「腰痛良くなった」


夕刊紙でも大きな話題に
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   血だらけになって2010年11月25日朝にタクシーで帰宅した市川海老蔵さんは、左鼻が膨れて陥没骨折したうえ、左目が内出血して前歯が折れるなどしていた。胸なども殴られ、全身打撲とも伝えられている。30日からの興行を休演すると発表されたが、舞台復帰がいつになるかさえ危ぶまれているようだ。

   海老蔵さんは、報道によると、前日午後11時半ごろから東京・西麻布のバーで俳優仲間と酒を飲み、その後2、3軒ほど「はしご酒」をしていて事件に巻き込まれた。まず不思議なのは、これほど元気そうなのに、「体調不良」との理由で25日の会見を前日にキャンセルしていたことだ。

   本当に体調不良だったのか。このことについて、所属する市川團十郎事務所の担当者は、次のように説明する。

「前日までの映画撮影で、本人は腰痛を訴えていました。このままでは舞台に影響すると考え、会見を見送ったわけです。しかし、24日は仕事をキャンセルして、午後から病院で治療しました。その結果、腰の状態が良くなったので、外出してしまったということです」

   とはいえ、会見キャンセル後に飲みに行ったことに疑問が出ているのも事実。これを受けて、25日夜に都内で会見した父親の市川団十郎さん(64)は、「人間修行ということが足りないから、このような結果を招いた」と謝罪した。

   さらに、不思議なのは、海老蔵さんが殴られてすぐに110番しなかったことだ。25日朝は、妻のフリーアナウンサー小林麻央さん(28)が夫の帰宅後に、顔がボコボコになっていることに驚いて通報していた。

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