学園祭の目玉「バカバカしくて面白い企画」
高松より先に、「お姫様抱っこ選手権」を実施したところがある。2010年10月30、31日に同志社大学京田辺キャンパスで開かれた学園祭「クローバー祭」での、「耐久!お姫様抱っこ対決」だ。
「クローバー祭スーパーバイザー」を務めた同志社大学大学院工学研究科の奥村慎平さんが、学園祭の目玉になる「バカバカしくて面白い企画」として考案した。参加した20組中、男性同士のペア4組、一般市民も1組登場。競技の途中で主催者側から「10回スクワット」「3回まわる」といった課題が与えられ脱落した組もあったが、2組は2時間、3時間を超えても抱っこを続けたまま。とうとう4時間を超えたのは「想定外でした」(奥村さん)。
最後まで争ったうちの1組は、一般参加の30代の夫婦。男性は屈強な体型で、微動だにせず夫人を抱っこし続けたという。もう1組は学生ペアで、時間切れ間際の頃には男性が眉間にしわをよせて苦しそうな表情を見せていた。4時間を過ぎたところで「レフェリーストップ」、勝負はじゃんけんに持ち込まれ、学生ペアが勝利を収めた。
見物客は、男性同士のペアをはやしたてたり、携帯電話で写真を撮ったりと楽しんだそうだ。4時間が経過し、残った2組に対して最後は「カウントダウン」で競技を止めたと奥村さん。「テンカウント数えて、最後にゼロになったときは、周りの人たちから惜しみない拍手がわき起こりました」。学園祭を盛り上げるための初の試みとしては、十分すぎる成果を上げられたようだ。