上場企業の株式の持ち合いが減っている。大和総研が、銀行を含む上場企業を対象に保有株を分析して2010年11月25日発表した。それによると、株式の持ち合い比率は金額ベースで2008年度の8.2%から09年度は6.5%へと低下。04年度の7.9%を下回り、比較できる1991年度以降で最低となった。株数ベースも同様に6.5%から4.9%へと低下している。
株式の持ち合い比率低下は2年連続。前年度に比べて、低下の幅(金額ベースで1.7ポイント)が広がった。大和総研・資本市場調査部の伊藤正晴氏は、「今後さらに株式持ち合いに関する株主や投資家の目は厳しくなる可能性が高く、持ち合いの維持や強化にはこれまで以上に説明責任が求められる」と話している。
調査は東証、大証、名証とジャスダックの4市場に上場する3664社を対象に行われた。