歌手の山下達郎さん(57)が、コンサートツアーで、お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さん(40)と歌手の桑田佳祐さん(54)の激励を繰り返しているとして話題になっている。2人の共通点は「病気で人前から姿を消している」という点だが、この2人が並列して紹介されていることの真意をめぐり、憶測が広がっている。
「曲を岡村君と、桑田君に捧げます」
波紋を広げているのが、山下さんが2010年8月から11月にかけて全国で行ったコンサートツアーの中での発言だ。追加公演を含めると39公演にも及ぶ比較的大規模なものだ。
その中で「希望という名の光」という曲を紹介する際に、
「この曲を作るきっかけになった、ナイナイ岡村君と闘病中の友人桑田君に捧げます」
と、2人を激励する言葉を口にしているというのだ。
岡村さんは、10年7月に体調不良で休養すると発表。ここ数週間で複数のスポーツ紙や週刊誌が「復帰が近い」などと報じているもの、病名は明かされておらず、実際のところは不明だ。一方の桑田さんは7月に初期の食道がんであることを発表。入院・手術を経て、すでにレコーディング作業を再開している。
この、何の関係なさそうな二人の名前が並列して紹介されたことを唐突だと感じた人も少なくなかったようで、憶測が広がっているようなのだ。例えば、11月19日には、ニュースサイト「リアルライブ」が、山下さんを念頭に置いたとみられる「11月、12月という時期に毎年仕事が多忙になる大物歌手Y」が、桑田さんと岡村さんの名前をあげて激励していることを紹介。記事では、
「他にも病気の有名人は多くいるのだが、何故桑田佳祐と岡村の名前を並列であげているのか。実はこの二人は同じ病気ではないのかと噂が流れているのだ」
などと報じている。
岡村さん主演映画の主題歌を作曲
ただし、山下さんと桑田さんが以前から親密だということは比較的知られているし、前出の曲「希望という名の光」は、10年4月に公開された岡村さん主演の映画「てぃだかんかん?海とサンゴと小さな奇跡?」の主題歌でもある。
10月初旬に中野サンプラザ(中野区)で行われた公演を見た40代の会社員の男性によると、山下さんが前出の激励の言葉を口にした際に、
「主題歌の関係で、岡村君と懇意になりました」
などと説明があったという。
つまり、「自分が面識がある病気療養中の人の名前を挙げたら、この2人になった」ととらえるのが、比較的自然なのかも知れない。