ペットボトル入りボージョレが大人気  仏生産者団体は「イメージ低下」懸念

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   フランス産ワインの新酒ボージョレ・ヌーボーが解禁されたが、2010年はペットボトルに入ったものが大人気だ。安価で高品質を謳い、スーパーでは売り切れ状態となっているが、余りの人気振りにフランスの生産者団体は「イメージ低下」を恐れている。

   ボージョレ・ヌーボーが11月18日に解禁され、現在全国のスーパーや量販店に特設コーナーが設置されている。

マスター・オブ・ワインが監修、690円の西友ボージョレ

   その中で目立つのがペットボトルに入ったものだ。ボージョレ・ヌーボーは飛行機で空輸されるため、軽量のペットボトルは輸送費の節約になる。ただ一方で、ガラス瓶に比べて酸素を通しやすく、酸化でワインの味が落ちるとしてこれまではあまり使われてこなかった。

   大手スーパーの西友は09年からペットボトル入りボージョレ・ヌーボーを販売し、10年も750mlペットボトル入りのものを690円で扱っている。同社と同じウォルマートグループの英国・アズダ社のワイン責任者で、世界に289人しかいないとされるマスター・オブ・ワインの資格を持つ、フィリッパ・カール氏が監修。低価格で高品質のボージョレだとしている。

   目標販売数量は09年比160%だったが、解禁日から1日しかたってない19日の段階で、ほぼ売り切れ状態だという。同社広報室は

「ペットボトルだと品質を保てる時間は短くなると言われていますが、出来てから直ぐ飲むボージョレには関係ありません。軽いだけでなく、屋外に持ち出しても割れませんし、製造エネルギーも少なくてエコ。ボージョレだったら、ペットボトルはとても優れています」

と胸を張る。ツイッターにも「今晩寄ったらもうボージョレ・ヌーボーPET版は売り切れ」「690円でこれは美味しい~です」といった呟きが投稿されていた。

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