「後継」という言葉が登場、事実上の「引退宣言」?
それ以外にも、池田氏は本幹に寄せたメッセージの中で、思わせぶりな記述をしている。6月の本幹では、
「皆が、創価学会のすべての責任を担って戦う時が来ているのである。学会の将来にとって、今が一番大事な時である。ゆえに、私を頼るのではなく、君たちが全責任をもって、やる時代である」
「弟子たちが、本気になり、一丸となって、不惜身命(ふしゃくしんみょう、仏法のためには命を惜しまずにささげること)の祈りと行動を起こしてこそ、真実の勝利がある。(中略)ゆえに、私は、きょうは、あえて出席いたしません」
と、後継を意識しながら自らの欠席理由を説明。11月の本幹では、
「何ものにも負けない、この『人間革命』の勇気の力を、私は後継の青年に譲り託します」
と、やはり「後継」という言葉が登場しており、見方によっては事実上の「引退宣言」とも取れる内容だ。
前出の「健康不安」説にしても「引退宣言」説にしても、創価学会にとっては指導者の後継作業を急がなければならないのは確かなようだ。なお、池田氏の長男の博正氏は副理事長を務めている。