大人気ミッツの知的な毒舌 コンプレックスが原動力

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   マツコ・デラックスの二匹目のドジョウ――。こんな揶揄もされながら、女装家のミッツ・マングローブさん(35)が、テレビに引っ張りだこだ。

   身長182センチの長身から、野太い声で抑制を効かせた毒舌を吐く。きれいにメイクした顔とのアンバランスが、なんともユニークだ。

「カッコいい男性をいじる」

コンプレックスが武器?
コンプレックスが武器?

   ミッツ・マングローブさんは、TBS系で2010年11月7日放送の「サンデー・ジャポン」でも、イケメン俳優の水嶋ヒロさん(26)に辛口の評価をした。「私から見ると、意外と冒険しない人なのかなという感じもしますね」。小説家への転身についても、したたかな計算があるとみているわけだ。

   ミッツさんは、今やバラエティ番組などテレビ出演に大忙しだ。新宿2丁目のゲイクラブで、女装パフォーマンス「ドラァグクイーン」を繰り広げた経験などを生かし、得意の話術で視聴率を稼いでいる。

   マツコ・デラックスさん(37)の友人として、またまた、徳光和夫アナ(69)の甥っ子としても、脚光を浴びた。テレビなどでは、一緒に紹介されることも多い。慶大法学部卒でイギリスへの留学歴もあり、どこか知的なものを感じさせるところも受けているらしい。

   ミッツさんは、一体どんな人物なのか。

   イベントに呼んだことのある新宿・歌舞伎町のカフェ「PINK BIG PIG」の女性店員は、こう話す。

「ステージでは、客席にカッコいい男性を見つけると、いじるんですよ。『彼女いるの?』とか。普段から結構毒舌で、テレビと変わんない感じですね。衣装が多いと『手伝ってよ』とか、客席では『ちょっとビール遅いわよ』とか言うのをよく聞きました。でも、感じが悪いのではなく、毒舌家のミッツさんだから許せるという感じですね」

   ミッツさんは、男性のタイプにはうるさいらしい。

「口笛吹くオトコって嫌い。さっさと帰れ」

   タレント活動をしながらも、東京・新丸ビル内にある男子禁制スナック「来夢来人(ライムライト)」に、毎週水曜日と金曜日の夜にママとして出勤している。ミクシィのコミュニティ「ミッツ・マングローブ」では、店に行ったという人が、「口笛吹くオトコって嫌い。さっさと帰れっちゅーの」とミッツさんがボソボソ言っていたのを聞いたと書き込んでいた。しかし、口は悪いものの、感じの良い人だったという。

   また、身内の話をネタにしながら、その関係については敏感のようだ。

   サンデー・ジャポンでは、徳光アナの次男で同じアナの正行さん(38)とTOKYO MXアナの田野邊実鈴さん(27)との結婚式に呼ばれたとき、披露宴では、親族席に座れなかったことを明かした。マツコ・デラックスさんと同じ席だったという。田野邊さん側と言われたとしながら、番組でその名前を告げられると、「誰ですか?」などととぼけていた。

   どうやら、様々なコンプレックスを抱えていることが、毒舌の原動力のようだ。

   ただ、女性の気持ちは、よく理解しているらしい。ミッツさんが若い女性向き演歌を選曲したCD「ヒメのたしなみ」を2009年3月18日に発売すると、1万枚を超える異例のヒットとなった。日本コロムビアの担当者は、こう言う。

「丸の内でママをやっているだけに、OLの好きな歌をよくご存知なんですよ。歌詞カードに書いてもらった歌唱アドバイスも、どう歌えば受けるかについてのコツがよくまとまっていて好評ですね」
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