メーカーも「廃棄するよりいい」と商品提供
安い「理由」は賞味期限だけではない。たとえば、「下町バームクーヘン」(1袋275グラム)は「切り落としだから」安くなっていて、値段は250円。「数の子」も「折れたものだから」250グラム1000円、明太子も「切子だから」250グラム1000円で提供している。輸入品のワインやジャムも「円高だから」安い。
リビング用品も「洗える羽毛肌掛けふとん」が3990円、宝飾品では現品限りの「K18PGダイヤモンドネックレス」が19万8000円で売られている。
松坂屋上野店は、「節約志向があるのでしょうが、やはり景気がよくないんでしょうね。自宅用であれば十分とおっしゃって買っていかれます」という。お正月を意識して、かに缶などが人気商品のようだ。
こういった「理由(わけ)ありセール」はメーカーなどにも好都合。賞味期限切れ間近の商品が在庫となって廃棄するくらいであれば、「安く売ってほしい」というわけだ。松坂屋上野店では、「取引先のメーカーも協力してくれます」と話している。