トヨタとパナソニック  EV開発でスクラム組む

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車載用リチウムイオン電池の世界標準を狙う

   パナソニックがテスラに目を付けたのは、このあたりにポイントがありそうだ。次世代EVの電池が、リチウムイオン電池になるのは間違いないが、車載専用の大型電池が主流になるのか、汎用電池を組み合わせた電池パックになるのか、将来は見通せない。いずれにせよリチウムイオン電池はコストと重量など克服すべき課題は多い。

   言うまでもなく、パソコンや携帯電話などは既にリチウムイオン電池が主力で、世界シェアトップは三洋電機。パナソニックと合わせ世界シェアは約3割を占めるが、韓国サムスンSDIやLG化学などが猛追する。パナソニックは2015年度にリチウムイオン電池事業の世界シェア40%以上を目指しており、車載電池を商機ととらえている。

   その点、トヨタ自動車がテスラに出資し、スポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」をベースにしたEVを開発することで合意していることは、パナソニックにとっても心強い。テスラには独ダイムラーベンツも出資しているが、パナソニックはトヨタと電池事業で既に合弁会社を設立しており、車載用リチウムイオン電池の世界標準を狙う環境は整ったといえる。

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