動画投稿の海上保安官は確信犯 テレビ局に「うやむやになってはいけない」

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「海上保安官なら、誰もが見ることができる状態だった」

   だが、これまで調査の対象になっていたのは、衝突事件を担当していた石垣海上保安部や、動画を保管してあった那覇地検で、5管は全くの「想定外」。海上保安庁の各管区間の業務上の交流は皆無と言ってよく、5管が管轄しているのは主に関西、四国地方の太平洋側や、兵庫、大阪、滋賀、奈良、和歌山、徳島、高知各府県の沿岸水域で、尖閣諸島は関係ない。

   さらに、職員が主任航海士として乗り組んでいる巡視艇「うらなみ」は、全長35メートルと海保の船の中では比較的小さい(中国漁船に衝突された「よなくに」は、全長89メートル)で、主な任務は、パトロールや船舶火災の消火だ。いわば、活動地域も任務も、尖閣諸島とは関係ないことになる。職員は、前出の読売テレビの取材に対して、動画を入手した経緯については明かしていないというが、

「さして国家機密的な扱いをされていなかった」
「海上保安官なら、誰もが見ることができる状態だった」

とも話したといい、問題の動画が、一時的に庁内LANで公開されていた可能性を示唆した。

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