家電量販店「わが世の春」いつまで エコポイント後やってくる大変事態

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ポイント額を前期の半分以下に抑える

   「ポイント還元」の見直しも進む。従来から「現金値引き派」のケーズ以外の大手は、顧客を囲い込む狙いもありポイント付与競争を激化させてきたが、今年に入って転換しつつある。ヤマダは4月から、客がポイント還元か現金値引きかを選べる方式を導入済み。

   例えば購入時に5%の現金値引きかポイント10%還元かを選べるようにした。これにより11年3月期のポイント額を前期の半分以下に抑える方針だ。コジマもポイント還元率を低くして今年度のポイント額を同様に2~3割減らす。店頭価格を下げて、来店意欲を促す狙いというが、将来、会計基準が厳しくなれば、ポイントの引当金の積み増しを求められる可能性があることも、ポイントを減らす一因のようだ。

   また、他の小売業種に比べ遅れの目立つ海外展開も本格化。ヤマダは11月中に中国・瀋陽に1号店をオープンさせ、今後3年間で5店を中国で開店する計画。エディオンなども中国への出店を検討するなど、大手各社とも海外展開に意欲を見せる。

   いずれにせよ、こうした取り組みは体力勝負だけに、業績格差が拡大すれば、さらなる業界再編の可能性もある。

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