「見ていてください、長井さん!」 ミャンマー拘束山路さんの「覚悟」

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ミャンマー政府に山路さんとの面会求める

   かなり気合いの入っていた山路さんだが、それにはわけがある。07年にミャンマーの民主化デモを取材中に、ジャーナリストの長井健司さんが現地治安部隊の銃弾で倒れた。長井さんが契約していたのがAPF通信社だった。長井さんの遺体も同社代表の山路さんがミャンマーに引き取りに行ったという経緯もある。

   山路さんは6日のツイッターでは、

「入るな!と言われれば、逆にどんな手段を使ってでも入り、取材し伝えるのが私たちの仕事。見ていて下さい、長井さん!」

とつぶやいた。今回の取材は志半ばで亡くなった長井さんの志を引き継ぐ意味合いもあったようだ。8日放送された情報番組「スーパーモーニング」(テレビ朝日系)でも、山路さんを知るジャーナリスト・鳥越俊太郎さんが「彼はおそらく覚悟のうえで入った」とコメントしていた。

   外務省は日本大使館を通じてミャンマー政府に山路さんとの面会を求めているが、解放の目処は立っていないという。

   総選挙の投開票作業が行われたミャンマーでは、軍事政権側が投票の強要などの不正行為を行っていたとして、民主化勢力の野党から批判の声が挙がっているという。米国のオバマ大統領も7日に「自由でもなく公正でもなく、正当な選挙について国際的に認められた基準を1つも満たしていない」という批判声明を出している。

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