2010年9月に尖閣諸島沖で起きた中国漁船との衝突事故の様子を収めた動画が、動画共有サイト「ユーチューブ」に掲載されていることが明らかになった。衝突の場面も写っており、海上保安官の「止まれ!」といった声も確認できる。
事件の動画は、一部の国会議員に、約7分間にされたものが公開されるにとどまっていたが、今回確認された動画の長さは、約45分。流出した経緯は不明だが、日中関係に大きな影響が出そうだ。
>>ユーチューブに掲載されていた動画はこちら(https://www.j-cast.com/2010/11/05080030.html)
「sengoku38」を名乗る利用者がアップロード
確認された動画は、「sengoku38」を名乗る利用者が、2010年11月4日深夜にアップロードした。現段階では、6本が確認されている。
「本当の尖閣 海上保安庁4」と題した11分24秒の動画は、巡視船「よなくに」から撮影されたとみられ、青い中国船を撮影しながら、
と、海上保安官が同僚に指示をする場面を確認できる。この直後、ナレーションは
「今、クレーンで網をつっている様子が見えます」
「またエンジンの回転が上がります。本船に船首を向けてきます。挑発的です」
と、緊迫度が高まり、さらにこの約20秒後に、中国船は「よなくに」に「ゴゴッ」といった音とともに衝突。
「今の位置確認!今の位置確認!」
と別の男性が叫び、
「該船は、本船左舷に衝突し、そのまま逃走している。ただいまの時刻、1016」
というナレーションが入った。なお、ビデオを視聴した国会議員も、よなくにと中国漁船の衝突時刻は10時16分だったと証言している。この動画は、スピーカーを使い中国語で停船を求めるも、そのまま逃走していく場面で終わっている。