地銀はいま生き残りに必死 地域密着型から「県境」越えて侵攻

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福岡銀行は逆に山口FGの陣営に切り込む

   これに対し、九州トップのふくおかフィナンシャルグループ傘下の福岡銀行(福岡市)は来月、山口県内で12年ぶりに宇部支店(宇部市)を再開する。県境を越え、逆に山口FGの陣営に切り込もうという狙いだ。

   このほか、荘内銀行(山形県鶴岡市)と北都銀行(秋田市)が統合して2009年10月に持ち株会社「フィデアホールディングス(HD)」が発足した。フィデアHDの本社が置かれたのは、両行の地盤ではなく仙台市。東北全体を視野に入れ、新たなパートナーも引き続き求めていく方針の一環とされる。

   「地域に根ざした金融機関」をうたい、地域密着の姿勢を強調してきた地銀。だが、少子高齢化や長引く景気低迷で、地銀を巡る環境は厳しさを増している。各行の体力が弱まる中、より大きな利益が見込める地域に拠点を移し、営業範囲の広域化を図る動きが今後、強まりそうだ。

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