大人気アニメ「ワンピース(ONE PIECE)」の主題歌のプロデュースと作詞を担当した島田紳助さん(54)がテレビの番組で「実はもらった資料を見ずに作詞した」と明かした。これまでも、ストーリーや映像と合っていないなどとブーイングが飛んだことがあるが、今回「ファンに失礼だ」「テキトーに詞を書くな!」などと批判が再燃する結果になった。
島田さんは「ワンピース」の原作を全て渡されたが、読んでいないそうで、その理由は「マンガが大嫌い」だからという。
「まぁええやろって思って、見んと作詞したんです」
問題の曲は2009年11月15日放送分から10年7月までオープニングを飾った「風をさがして」。歌はフジテレビ系人気番組「クイズ!ヘキサゴンII」出演者が担当した。この曲が流れるとファン達は「ワンピースのイメージに合っていない」と騒ぎ出し、アニメを制作した東映アニメーションに批判が殺到。「ワンピース」の公式ホームページには数百もの苦情が寄せられる「炎上」騒ぎになった。
特に批判が大きかったのは、主人公・モンキー・D・ルフィの兄、エースが処刑される直前のシーンで「イエー!!!」などと楽しげな掛け声が入ったこと。また、おバカキャラ満載の「ヘキサゴン」出演者と「ワンピース」はイメージが異なる、というのもあった。
島田さんは2010年11月1日放送の日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話」で作詞にまつわる裏話を披露した。放送はマンガ・アニメ特集で、感動できるマンガを読んでもらおうという企画だった。しかし島田さんはマンガ嫌いだと明かし、「ワンピース」のテーマソングにまつわるエピソードを話し出した。
「(ワンピースの)資料、もろたんですけど、まぁええやろって思って、見んと作詞したんです。そんで『これどや?』って次女に見せたんです。そしたら『全然ちゃうで!』と言われた」
原作マンガを全巻渡されたが、今でも全く読んでいない、という。