兵庫県加古川市内の小学校で、頭部のないネコの死骸が発見された。同市では、3年ほど前に起きた小学生の殺人事件の直後にも、頭部のない動物の死骸が相次いで発見されている。警察は、今回の事件と3年前の事件との関連を否定しているが、似たような手口なだけに、波紋が広がりそうだ。
兵庫県警加古川署によると、2010年11月2日8時10分頃、加古川市内の小学校に登校してきた5年生の男子児童が、頭部がないネコの死骸を発見。教頭(49)が同署に通報した。
死後2~3日、別な場所から運ばれる?
死骸は校舎そばの花壇で見つかったといい、全長は約20センチメートル。頭部は刃物のようなもので切断されたとみられ、まだ見つかっていない。
現場で血液がほとんど見つかっていないことから、別の場所で切断され、花壇まで運ばれてきたとみられている。また、腐敗していないなどの理由から、死後2~3日程度だとみられている。加古川署では、動物愛護法違反や器物損壊の容疑で捜査を進めている。
今回のような残酷な動物虐待のケースは必ずしも多くない。だが、07年にも、この小学校がある地域の周辺で、似たような事件が頻発している。07年10月16日、当時7歳の女の子が、この近くの地域で何者かに胸を刺されて殺害されたが、未解決のまま丸3年を迎えている。
この殺人事件の直後の10月22日には、高校の中庭で首のないニワトリ2羽の死骸が見つかり、翌23日の朝には、空き地で首のないネコの死骸が、同日のほぼ同時刻には民家の駐車場で首のないハトの死骸が見つかっている。
もっとも、加古川署では、今の事件と3年前の事件との関連については、
「関係あると思います?それはこじつけなのでは。『100%ない』とは言いませんが…」
と、今のところ、かなり否定的だ。