抗インフル薬次々登場 小児用点滴薬も保険適用に

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点滴薬は「効きめ早そう」

   母親が気にするのが、薬の副作用だ。前出の健康日本21推進フォーラムの調査によると、「タミフル」のイメージについて85.7%の母親が「効果が高そう」と答えた半面、副作用を心配する声があった。経口薬のため、飲み続けることが大事なのだが、「熱が下がっても服用を続けることに抵抗がある」と答えた母親も50.5%を占め、実際に「タミフル」を処方された際、5日分の処方薬を飲みきらず、「飲み残した」人が約2割(18.6%)いた。

   また、吸入薬の「リレンザ」は33.8%が「副作用の心配がなさそう」と答えたが、「効果がありそう」は68.4%。ただ、母親の3人に2人が「子どもがきちんと吸えているか、わからない」と答えている。

   廣津院長は、「タミフルと異常行動との因果関係はないことがわかっています。ただ、経口薬や吸入薬だと、途中でやめてしまうとウイルスが残って感染を広げてしまう恐れがありますし、耐性ウイルスに変化する可能性も高くなります」としている。

   一方、点滴薬「ラピアクタ」の認知度は「タミフル」や「リレンザ」に劣るが、35.1%の母親が「1回の投薬で治療が済むのでラク」「効きめが早そうだから」といった理由から、処方を希望している。「子どもが薬をきちんと飲めるか、心配する必要がありませんから、母親にとっては助かるのでしょう」と、廣津院長は話している。

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