時給11万円のバイトにも10万件以上の応募
ドミノ・ピザ・ジャパンのマーケティング部によると、2010年9月30日で日本上陸25周年を迎えるのを記念して25の企画を用意した。これまでにも、2010年9月30日生まれの赤ちゃんに、25歳になるまで毎年ピザを1枚無料でサービスするなどの企画を実施。「時給250万円」は16個目の企画になる。担当者は「ツイッターの方でも予想以上の反響頂き大変驚いています」と話している。
企業・商品のPRをする人を破格の報酬で募集して話題となるケースが最近相次いでいる。2009年には、オーストラリアの観光公社が珊瑚礁の島の管理人を半年間で15万豪ドル(約1000万円)という報酬で募集。魚に餌をあげたりしながらPRブログを更新するという気楽そうな仕事で、全世界から応募が殺到、話題となった。米国のワイン会社も、ワインを飲んでツイッターに感想を投稿する仕事を月給1万ドルで半年間という条件で募集している。
国内では、10年9月に映画「インシテミル」のプロモーションキャンペーンで、PRイベントの手伝いを時給11万2000円で募集。10万人以上から応募があったという。
今回のドミノ・ピザも早くもネットメディアが報道。ヤフーニュースのトピックス欄にも掲載された。こうしたキャンペーン手法について経営コンサルMBA Solutionの安部徹也さんは、「一般広告の効果が薄れてきているので、企業が頭を捻って話題になるための新しい手法を生み出しているのでしょう」と推測する。
「うまく行けばテレビの情報番組などで取り上げられますし、そうなると広告効果は数億円規模。広告として考えれば250万円は安いものです。もしメディアに取り上げられなくても、ツイッターやmixiなどのソーシャルメディアで話題になれば、それだけで十分効果はあります。250万円出すと言うことで『太っ腹な企業』といういいイメージを持って貰うこともできますしね」
と話している。