中国人女性3人組アイドルグループが、「尖閣諸島(中国名は釣魚島)は中国領である」と主張するグラビア写真を発表した、と中国のメディアが報じた。「angel girl」という名前で、日本で「AKB48」を上回る人気なのだという。そんな事実はないのにもかかわらず、中国ではなぜかこのニュースが広まっている。
グラビア写真は、3人の女性が軍服を着て銃を抱え、銃口は日の丸を掲げた掃除機ほどの大きさの軍艦に向けられている。彼女達の後ろには「中国の釣魚島を守る」と日本語で書かれた幕が張ってある。
「釣魚島は中国領」をモチーフにしたグラビア写真を発表
香港を拠点に衛星放送事業を手がける鳳凰網(ifeng.com)が電子版で2010年10月23日にこのニュースを伝えた。記事によれば、日本で大人気のアイドルグループ「angel girl」が公式サイトで「釣魚島は中国領」をモチーフにしたグラビア写真を発表したところ4時間で60万ものアクセスがあった。
特に日本に留学中の中国学生からの支持が大きく、一方、日本のファンはショックを受けている。この3人は北京や台湾出身の中国人で、釣魚島に関して主張したかったために写真撮影を決めた。日本ではまだテレビメディアへの露出はないものの、インターネットなどで人気を博している、というのだ。
ニュースサイト「中国網」など複数の中国系メディアが10月21日付けで報じたところによると、日本で2010年度の「オタクの女神」を選ぶ人気投票が行われ、日本のアイドルグループ「AKB48」を抜き「angel girl」が1位になったと書いている。これは日本での報道をソースにしたものという断り書きがあり、佐々木希、堀北真希、沢尻エリカ、上戸彩、ベッキーらがそのあとに続いている。また、トップテンにはリン・チーリン(林志玲)とジョリン・ツァイ(蔡依林)が入っている。