イラク、スーダン通貨の投資話 トラブル続出すでに被害10億円超

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背景に円高?「為替への関心が高まった」

   今回の「外貨トラブル」の特徴には、未公開株でトラブルにあった人が少なくないことがある。あるFX業者は、「投資への関心が高い人たちであることは間違いなく、さらに最近の円高で為替への関心が高まったことがあるのではないか」と推測する。

   未公開株で損した分を為替で取り戻そうと、「欲を出した」こともあるかもしれない。

   国民生活センターは、業者の巧みなセールストークに消費者が騙されたとみている。あるケースでは、「イラクから米軍が撤退すれば、イラクディナールの価値は20~30倍に上昇する。いま、イラクディナールを買っておけば、将来円に両替したときに数十倍になる」と説明されたという。

   「イラク復興を持ち出すことで、消費者が本当にそうなるかもしれないと思い込んでしまうんです。消費者がそのことを確認しづらい情報を言葉巧みに盛り込んで勧誘するのが手口です」と、国民生活センターはみている。

   いまのところ、被害者が騙された外貨はイラクディナールとスーダンポンドだけだが、他国の通貨でもあまり知られていないようであれば、注意するに越したことはない。

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