TPP巡り民主党分裂の「危機」 「閣内不一致」どころか「倒閣始動」?

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与党議員約110人が結集し「批判」

   民主党内部からも、反発の声が上がっている。農水副大臣の会見が行われたのと同時間帯には、鳩山由紀夫前首相、山田正彦前農水相、山岡賢次民主党副代表、国民新党の亀井静香代表など与党議員約110人が結集し、

「むやみやたらと関税を撤廃していいという話ではない」(鳩山氏)
「日本の漁業、漁業が崩壊する」(山田氏)
「事前に協議いただくのが仁義」(亀井氏)

などとTPP推進論を批判。

「拙速な参加表明には大きな懸念を表明する」

との決議を採択した。この110人が、倒閣運動に動く可能性すら指摘されている。

   一方、小沢氏と距離を置いているとされる民主党の岡田克也幹事長は、この集会に先立って同日夕方に行われた定例会見では、

「まあ私の考え方は、外相時代の考え方もありますが、幹事長まで何か言ってしまうと、ますます党内の議論が混乱しますから、とくに申し上げないほうがいいかな、と」

と、この問題に対して中立な立場を取るに見えた。だが、

「会合の参加者に、小沢氏に近い人が多い」

という質問に対しては、

「そういう色分けはあまりしないほうがいい。そういう見方もあるかもしれないが、私はそうは受け止めていない」

と断りながら、

「そもそも、小沢先生が農業(戸別)所得補償方式を強く言われたときに、そのことによって、農業に関する貿易を自由化するということを合わせて言われていた話だ」

と指摘。自らのTPPを推進する立場を改めてにじませた。農業問題が、党内の対立軸として急浮上しかねない状況だ。

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