生活保護世帯が増え続けている。2009年度に生活保護を受給した世帯は月平均127万4231世帯(確定値)となり、9年連続で過去最多を更新したことが、厚生労働省の福祉行政業務報告でわかった。前年度に比べて12万5465世帯、10.9%増加した。
世帯類型別でみると、65歳以上の高齢者世帯が前年度比7.5%増の56万3061世帯で最も多く、障害者・傷病者世帯が同7.1%増の43万5956世帯、母子世帯が同6.6%増の9万9592世帯となった。
また、受給者数は月平均176万3572人で、前年度から17万952人、10.7%増加した。保護の種類別をみると、「生活扶助」「住宅扶助」「医療扶助」の順で多い。「教育扶助」や「生業扶助」などの「その他の扶助」も増えている。
受給開始の理由は、「働きによる収入の減少・喪失」が最も多く31.6%。次いで「傷病による」が30.2%、「貯金等の減少・喪失」が20.1%となっている。受給開始のきっかけは、これまで「傷病」が最も多かったが、初めて「収入の減少・喪失」がこれを上回った。