米国のアクション映画のプロモーションをめぐり、ちょっとした論争が起きている。映画のタイトルは「ビッチ・スラップ 危険な天使たち」。いわゆる「B級サスペンス映画」なのだが、劇場が「ビッチ割引」なるキャンペーンを打ち出したことに、波紋が広がっているのだ。
ツイッター上では「見てみたい」との声がある一方で、「ビッチ」という単語は非常に下品な侮蔑語だとみなされているだけに、「ビッチの意味分かってんのか」といった批判もある。
15歳未満の鑑賞を禁止するR-15指定
映画は、ストリッパーのトリクシー(ジュリア・ボス)、麻薬売人のカメロ(アメリカ・オリボ)、高級娼婦のヘル(エリン・カミングス)の3人が、裏社会のボスが隠したという2億円のダイヤを略奪しようとするストーリー。
アクション映画なのだが、予告編には
「男性をタテる主義なの?」
「お口でね」
「私をいかせて」
といった性行為を連想させるせりふが続出。15歳未満の鑑賞を禁止するR-15指定を受けている。米国では2010年1月に、日本と同じタイトル「ビッチ・スラップ」(BITCH SLAP)で公開され、日本国内では10月23日に公開される予定だ。
上映館のひとつである「シアターN渋谷」が「ビッチ割引」なるキャンペーンを打ち出し、波紋を呼んでいる。(1)女性3人で来館すること(2)受付で「私たち『ビッチ』です」と言うこと、の2つの条件を満たせば、1人1800円の料金が1000円に割り引かれる、というものだ。映画館のウェブサイトには、
「なるべくビッチな服装でご来場いただければ幸いです」
ともある。