校了前に、ブランド名や値段も確認
つまり、自分の服ではなく、借り物の衣装で撮影するということだ。メールで取材依頼したほか、2010年8月18日の撮影申請前に、蓮舫氏側と打ち合わせまでして詳しく説明したというのだ。
ということは、有名ファッション誌という性格を知っていれば、値段が出るかは別にして、ブランド名などが出る可能性は高いことが分かるはずで、蓮舫氏の対応は問題だとも言えそうだ。
さらに、蓮舫氏側は、事務局から宣伝色の強いものはNGという説明を受けながら、事前の誌面確認でゴーサインを出していたことも分かった。コンデナスト・パブリケーションズ・ジャパンのマーケティング部では、こう言う。
「雑誌の校了までに、誌面を確認して、キャプションにあるブランド名や値段もご覧いただいています。キャプションに入れたのは、ブランドから無償で衣装をお借りしていますので、誌面で紹介しなければいけないためです」
雑誌の発売が9月28日で、蓮舫氏は、それよりもずっと早い8月末~9月初旬に誌面を確認したという。ただ、蓮舫氏が、申請前にキャプションのことを知っていたかは分からないとしている。
騒ぎについては、「特に弊社からは申し上げることがありませんので、コメントは差し控えさせていただきます」と言うに留まった。
参院事務局の広報課では、申請時に蓮舫氏側からブランド名が出るなどの説明があったかについて、「それは絶対にないと思います。それが分かっていれば、許可できないですから」と言う。虚偽申請の有無については、「申請時にご本人が掲載内容をどれだけ承知していたか分かりませんので、こちらではコメントできません」と話している。
蓮舫氏の事務所では、取材に対し、担当秘書が「現在、議運で協議中であり、現段階でのコメントは差し控えさせていただきます」と言っている。