綿花高騰15年ぶり1ドル超 アパレルメーカー大打撃

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「デフレ時代、価格転嫁はできない」

   日本の綿花は100%輸入に頼っている。その多くは米国とブラジル、豪州からで、2009年には40万俵(約8万7000トン)を輸入している。

   最近の高値で国内の紡績業者やアパレルメーカーへの影響が心配されているが、「このままでは、かなり厳しい状況に追い込まれる」(日本綿花協会)という。現在、紡績業者らはまだ様子見の状況だが、一部では「買い控え」もあるという。当面は在庫でしのいでいく「作戦」だ。

   ただ、それも3か月程度が限度。日本綿花協会によると、「ひと昔前であれば、最低3か月は在庫を保有していました。そのため、すぐに価格上昇による品不足という事態はありませんでしたが、最近は持っていても1か月くらいですから」と話す。在庫がないと高値でも買わなければならないが、高値の影響が本格的に出てくるのは年明けくらいとみている。

   一方、あるアパレルメーカーは、「衣料は低価格が勝負の時代です。原材料の高騰分を商品価格に上乗せできないので、結果的に身を削ることになりかねません」と、頭を抱える。

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