冷凍食品に適した小麦粉を開発
イベントで浦野会長らとのトークショーに参加した俳優の杉浦太陽さんは、お気に入りの冷凍食品に「断然うどんです。強いコシ、歯ごたえが好き」と即答した。実はこのうどんの冷凍法にも、一つの技術が見られる。
同協会の木村均専務理事によると、「コシ」の秘密はめんの中心部と周りの水分含有量の違いにあるという。その「違い」をそのまま冷凍する技術を開発。解凍しても、歯ごたえのあるうどんが味わえるようにした。さらにうどんでは、「冷凍食品に適した小麦粉を開発している」と木村氏。うどんに限らず、米や油など「冷凍食品用」につくられた食材はさまざまだと話す。
技術の進歩とともに、メニューも多様化。ほうれん草やアスパラガス、さといもといった野菜類も冷凍食品で販売されている。浦野会長は、「すべての野菜や果物が冷凍食品にできるのが夢」と語った。
イベントでは技術面以外にも、安全管理面について触れられた。協会が「冷凍食品認定制度」を設けて、海外で製造する場合も、製造工程や社員教育といった面で厳しい基準を課していると強調。そのうえで、制度をパスした製品にのみ「認定証」マークを与えているという。
調理が簡単なだけでなく、栄養面や味も技術的に裏打ちされているとなれば、「料理は苦手」という「お父さん」には強い味方になるかもしれない。