普段の買い物もテレビリモコンで済ます時代来る?
パナソニックは2003年にインターネットに接続できる薄型テレビを発売し、テレビをパソコンよりも簡単に使いこなせる情報ツールとすることを目指してきた。異業種の楽天やヤフーとの提携は、パナソニックが「インターネットとテレビの融合」に本腰を入れることを意味する。楽天やヤフーにとっても、パナソニックと組むことで、新たなビジネスモデルをメーカーと構築するチャンスになる。パナソニックはテレビを使った電子商取引を「Eコマース」の向こうを張って、テレビを使った電子商取引を「Tコマ―ス」と呼ぶ考えで、本格的な普及を目指す。
子供からお年寄りまで、家族がリビングのテレビを見ながら買い物を楽しむ時代が来ると、ちょっとした「流通革命」が起きる可能性がある。楽天はビエラ専門の楽天市場の配信も検討しており、Tコマース向けの専門チャンネルの誕生も考えられる。現在のネットスーパーのようなサービスがさらに進化し、普段の買い物もテレビのリモコンで済ます時代が来るかもしれない。