パナソニックが楽天と電子商取引(Eコマース)に対応した次世代の薄型テレビを業界で初めて共同開発することになった。パナソニックはヤフーとも国内最大級のネット競売サービスサイト「Yahoo!オークション」に対応した薄型テレビを開発した。テレビをネットに接続することで、パソコンを開かなくても、リモコンひとつでネットショッピングやオークションが楽しめる時代が間もなくやってくる。
パナソニックは「Yahoo!オークション」に対応した薄型テレビを千葉県の幕張メッセで2010年10月9日まで開かれた「CEATEC JAPAN2010」に参考出展。11年春の実用化を目指すという。
高画質の動画で見る「楽天市場」と「Yahoo!オークション」
このテレビにはライフスタイル誌「東京カレンダー」など幅広いジャンルの「テレビ版電子雑誌」の閲覧機能も搭載しており、大画面で新聞や雑誌を読むこともできるという。
パナソニックがヤフー、楽天と共同開発する次世代テレビは、プラズマテレビ「ビエラ」をインターネットに接続し、テレビのリモコン操作でオークションの売買注文や商品の閲覧・購入ができるようにするというものだ。パソコンよりも操作を簡単にし、リモコンひとつで番組の予約から、ネットショッピングの決済までできるようにする。国内最大のインターネットショッピングモール「楽天市場」と「Yahoo!オークション」はパソコンでは静止画が中心だが、薄型テレビでは高画質の動画が中心となる。
パナソニックは「大画面を生かした『テレビならでは』のビジュアルさと視聴履歴の連携で、アイテムを探す楽しみを提供する。パソコンでは表現できない動きのある表現で、ビジュアルの楽しさ、使いやすさを追求する」と説明。パナソニックが得意とする3D(三次元)の大画面で、商品を眺めることも可能になる。楽天との共同開発による次世代テレビは国内外で2011年末に発売するという。