ヴィッツHVはリッター40キロ超?
トヨタとホンダはいずれもHVをエコカー戦略の軸に据えている点で共通するが、トヨタが2モーター式、ホンダが1モーター式とタイプが異なる。基本的に2モーター式は燃費性能が高い代わりにシステムが大きく重くなりがちで、1モーター式は小さく軽くできるが燃費性能は2モーターに及ばない。
コンパクトカーへのHV適用をライバルに先んじて実現したホンダは、ヴィッツHVが出るまでの1年間にできるだけ市場を席巻し、優位を固めたいところだ。リッター30キロのフィットHVに対して、ヴィッツHVはリッター40キロ超が開発目標とされ、価格面で対抗された場合は不利が明らかなためだ。
燃費でしのぎを削る登録車のHVに対し、軽自動車トップ3のワゴンR、ムーヴ、タントはスペース効率・使い勝手の高さと、税金を含む総ランニングコストの低さが魅力だ。ムーヴは近く、フルモデルチェンジが控える。プリウス、フィット、ヴィッツと軽3強の争いは他車種を引き離して展開すると予想される。