批判の矛先は、関西大学にも向かう
さらに、批判の矛先は、関西大学にも向かった。
毎日放送の取材に対し、同大キャリアセンター事務局長は、くらコーポレーションの対応について、「新卒切りに等しい」「内定取り消しと同等のものだ」と述べ、説明に来たくら側の人事担当者に抗議したと明かしていた。これに対し、同社はサイト上で、事務局長が言うように、辞退届を伝家の宝刀のようにふりかざしたり、20人以上が辞退した研修を自慢したりしたことはないと反論した。
反論では、さらに、関西大から新卒者が3人も入社したのに、彼らに事情を聞かず、最初から金銭での解決を示唆した、などとも述べている。
TBSの広報部では、取材に対し、くら側の主張について毎日放送と協議したことを明らかにし、そのうえで次のように反論した。
「当該放送は綿密な取材に基づくものであり、私どもの見解とは異なるとしか言いようがありません。放送したとおり、くらコーポレーションに対しては再三にわたって事実確認の取材を申し込みましたが、同社はこれまで回答を拒否し続けています。私どもとしましては、放送内容が全てであると考えており、取材の経過など詳細につきましては回答を控えさせていただきます」
ただ、TBSがなぜ今になって毎日放送の報道内容を紹介したかの理由については明かさなかった。
関西大の広報課では、放送内容について、「インタビューで答えたことは事実です。それ以上のことは、現段階ではありません」とする。くら側の説明については、「一方的な見解だと思いますので、事実関係も含めて何も申し上げることはないです」としている。