日本銀行が2010年10月14日に発表した9月の企業物価指数(2005年平均=100、速報)は、前年同月に比べて0.1%下落して102.8となった。下落は2か月ぶり。前月比では3か月連続で横ばいだった。
企業物価指数は、企業が出荷や卸売りの段階で相互に売買するモノの価格を示す。調査対象の855品目のうち、上昇は276品目、下落は398品目だった。下落品目の数は前月よりも8品目減った。
指数は、情報通信機器が6.2%減、電子機器・デバイス4.2%減、電機機器3.2%減、輸送用機器2.6%減、などの下落幅が大きかった。激しい価格競争が影響しているが、円高も押し下げ要因になったとみられる。
上昇幅が大きかったのは、非鉄金属の7.4%増、鉄鋼4.9%増、石油・石炭3.0%増など。原料高が影響した。