チリ北部の鉱山で2010年8月に起きた落盤事故で閉じ込められている作業員33人を地上に引き上げる作業が10月13日午前(日本時間)、始まった。
作業開始から約1時間後に、1人目の作業員が事故から68日ぶりに姿を現した。救出の様子は、ユーストリームで生中継されており、3万人以上が視聴。コメント欄には、「おめでとう!」などと日本語の歓喜の声が次々にあがった。
ユーストリーム中継は日本人視聴者が多い
救出活動は日本時間で午前11時20分頃始まり、11時半頃に、「フェニックス」(不死鳥)と名付けられた救出用カプセルが地下に到着。11時50分過ぎ、カプセルの引き上げが始まった。
救出の様子は、ユーストリームでも伝えられている、カプセルの引き上げが始まった11時半過ぎには2万5000人以上が視聴。正午を過ぎると、3万2000人程度に急増した。12時10分過ぎにカプセルが地上に引き上げられ、フロレンシオ・アバロスさん(31)の姿が確認されると、現場では大きな拍手が起こった。
ユーストリームのコメント欄にも祝福コメントが大量に書き込まれている。ユーストリームの実況自体はスペイン語だが、お昼時だということもあって日本人の視聴者が多い。
「世紀の瞬間を職場のPCで目撃するとは」
「世紀の瞬間を職場のPCで目撃するとは」
「元気そうだ」
「おめでとう!」
などと、コメント欄の半分以上が日本語のコメントで占められている。
落盤事故は8月5日に発生したが、事故から3週間が経った22日に、全員の無事を確認。チリ政府が救出用のトンネルの掘削を進めた結果、10月9日に作業員がいる地点まで貫通。この数日間は、トンネルの補強作業を行っていた。救出作業は、このあと24~48時間程度続く見通し。