「わかば」を1カートン買い
日本たばこ産業(JT)は旧3級品の売れ行きについて、「この4‐6月期においては大きな動きはありませんでした。増税以降の影響についてはまだ把握していません」と話した。
ただ、街のたばこ屋には実際に、旧3級品を買い求める人が現れているようだ。新橋駅近くのたばこ店は、「値上がり以降は1日に2、3箱は売れています。きょうは『わかば』を1カートン買っていかれたお客様もいました。ここ数年はなかったことですね」と話す。
旧3級品は2010年10月1日以前、4銘柄あわせても1週間に2、3箱が売れる程度だった。それが増税後の値上がりで、顕著に売れはじめたようだ。なかなか禁煙できない愛煙家が買っているとみている。在庫を増やそうか、現在思案中だ。
また、両切りたばこではキツイのだろうか、東京・下町のタバコ店では「『ゴールデンバット』をフィルターと一緒に買っていく人はいました。(旧3級品が)すごく増えたという印象はないですが、2日に1箱は売れています」という。それまでは月に1、2箱程度だった。
増税による値上がりでお客は全体的に減少。その中にあって、「ほとんど売れていなかったものが売れはじめたのですから、少しは期待しますよ」と話す。