「マインドが半分韓国人になっている」?
北朝鮮の関係者が、メディアに対して政権批判とも取れる言葉を口にするのは異例で、専門家からは、今後の正男氏の身を案ずる声すら出ている。コリア・レポートの辺真一編集長は、
「長男だから、そこまで発言できたのかも知れませんが、お披露目のまっただ中での発言は、お披露目を台無しにすること。ただではすまされないでしょう。『世襲』という言葉に北朝鮮は敏感で、タブーのようなもの。同様の発言を繰り返したとすれば、身に危険が及ぶことになるでしょう。金正日総書記の存命中に具体的な危害が加えられることはないと思いますが、『金正日後』は、分かりません」
と警告。北朝鮮に戻ることはリスクが高いことを意識してなのか、正男氏はインタビューの中で
「私はいつでも海外で、弟が必要とする時に助ける用意があります」
とも発言。辺編集長も、
「『北韓』という言葉をためらうことなく使っていたことを考えると、(拠点の)マカオでは韓国人ビジネスマンと接していたりして、すでにマインドが半分韓国人になっているのでしょう。今後は、海外放浪生活を送ることになるでしょう」
と、北朝鮮と距離を保ったままの状態が続くとの見方だ。