日本人はSNSで友だち少ない
もうひとつポイントになりそうなのが、モバイル端末への対応だ。米コムスコアが2010年10月7日に発表した、日米欧を対象にしたモバイル利用調査の結果によると、モバイルによるウェブの利用やアプリケーションのダウンロードの利用割合は、日本が75.2%で、米国の43.7%、欧州の38.5%を大きく上回った。またモバイルからのSNSやブログへのアクセスも、米国には及ばないものの欧州5か国よりは多い。フェースブックも携帯サイトがあるが、つくりが貧弱なのは否めず、GREEやモバゲーと比べて見劣りしてしまう。一方で、米アップルの「アイフォーン」など高性能携帯電話(スマートフォン)用アプリも出している。今後、国内で普及が進むと見られるスマートフォン向けに注力し、アプリなどを充実させて会員増につなげる手はあるだろう。
米国発のSNSだけに、日本語対応が不十分で「インターフェイスが『訳した日本語設計』で非常に使いづらい」との「苦情」も出ている。ある程度「日本向け」を意識しないと、利用者にそっぽを向かれたままになる恐れはある。
英調査会社TNSによると、世界46か国のSNS利用実態調査で、SNSでの友だちの数が世界でも少ないのが日本だという。モバイルSNSでは、友人との交流よりもゲームを楽しむユーザーが多いとのデータも出た。「内向き」傾向にある日本人を会員に引き込むには、欧米とは違った独自のアプローチが必要かもしれない。