W杯後に海を渡った日本人選手 欧州が目をつけた「カネと実力」

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「W杯の影響が出るのは、来年以降」

   プロサッカー選手のマネジメントを手がけるジェブエンターテイメントの境大介氏によると、「W杯の影響が出るのは、来年以降」。長友や川島の移籍は、W杯開催前から水面下で進んでいた話であり、大会で活躍したから即オファーが出た、というわけではないと話す。

   欧州のチームにとって日本人選手の獲得は、言葉や習慣の違いなどを考えれば、同じ欧州の選手と比べて「リスクが高い」と境氏。通常日本側から「売り込み」を受けた選手を1、2年かけてその実力、将来性、適応力などを見極め、判断するようだ。なかでも、規模の小さいチームは予算が限られている。一定の金額で能力の高い選手を獲得し、最後は金持ちチームへ高く「売りたい」。そのニーズを満たすのが、レベルアップしてきた日本人選手と見られる。とは言え、年俸を見ると決して安く買い叩かれているわけではなく「実力どおりの評価」(境氏)のようだ。

   サッカージャーナリストの木崎伸也氏によると、香川選手のような「移籍金ゼロ」も、大きな魅力になっているようだ。さらに、ドイツリーグなどは、過去にも複数の選手がプレーしてきたことで「日本人選手の組織に貢献する姿勢、規律正しさに対する評価が積み重なっている」。「コストパフォーマンス」の高い日本人プレーヤーに注目が今後も高まる可能性はあると話す。

   今回海を渡った選手たちが、高いパフォーマンスを見せ続ければ、2011年1月に「解禁」となる来シーズンの欧州チームの移籍市場で、日本人選手が台風の目になるかもしれない。

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