内閣府が2010年10月8日に発表した9月の景気ウオッチャー調査によると、街角景気の実感を示す現状判断DIは、前月比3.9ポイント悪化の41.2となり、2か月連続して悪化した。
内閣府の判断は、「引き続き厳しい中で、持ち直しの動きがこのところ緩やかになっている」から、「これまで緩やかに持ち直してきたが、このところ弱い動きがみられる」に下方修正した。家庭動向関連DI、企業動向関連DIともに、エコカー補助金の打ち切りが響いている。
家庭動向関連DIは、残暑による飲料、エアコン販売が好調。たばこの駆け込み需要もあったが、新車販売が大幅に減少、秋物衣料も苦戦した。企業動向関連DIは、円高による輸出環境の悪化も響いた。
企業は正社員採用に引き続き慎重だが、半導体や電子部品関連の製造業で求人の動きがみられ、雇用関連DIは改善した。
2~3か月先の先行き判断DIは、家電エコポイントの対象限定に伴う駆け込み需要が予想されることもあって、前月比1.4ポイント上昇の41.4となり、5か月ぶりに改善した。