記者のオフレコメモで議員の動きを掴む
NHKは、
「捜査情報と受け取られかねない内容を、その対象者に伝えるのは、報道に携わる者としてあってはならないことであり、極めて遺憾です。視聴者の皆様に深くお詫び申し上げます」
とのコメントを発表した。
実は、取材メモが関係者に流出しているという話は、これまでにも多く指摘されている。例えば、月刊誌「選択」10年10月号では、「永田町動かす『オフレコメモ』 日本独自の情報戦」と題して、官邸が記者のオフレコメモで民主党内議員の動きをつかんでいる様子を詳細に報じている。
全国紙OBは、
「世論調査のデータを掲載前に政治家に流したり、政治部の記者が、政治家についての捜査情報を(警察取材をしている)社会部に要求して大げんかになったということは聞いたことがあります。ですが、実際に捜査情報がこういう形で横流しされるケースは珍しいのでは」
と嘆息している。