救急車呼ばなかったことには「ダンマリ」
また、田中さんの容態が急変した時の行動については、
「正直、アゲハさん(編注: 田中さんの源氏名)の容態が急変したとき、私は全力を尽くして救命措置を施しています」
「申し訳ないことに、心臓マッサージ中にアゲハさんの肋骨が折れてしまったほどです」
などと主張。
だが、田中さんの容態が急変したとの電話を受けた知人が、繰り返し110番通報するように求めたにもかかわらず、押尾被告が友人や所属事務所のマネジャーを電話で呼びつけるにとどまったことについては、事実上「ダンマリ」だ。
さらに、裁判員や検察官に対しても、
「『押尾は悪だ』と最初から決めつけ、私に対する先入観といったものが本当になかったのか、気になるところです」
「検事からは、『世間がうるさいから、俺たちは絶対起訴しなければいけないんだ』と言われました」
などと矛先を向けている。
今回のインタビューでは、「東京拘置所からの保釈が認められれば、アゲハさんのご遺族のもとへ、まず何よりも先に直接説明に行きたいと考えています」とも述べている押尾被告。早ければ12月にも開かれる控訴審で、今回の主張が、どのよう遺族の心証に影響するかが注目されそうだ。