ノーベル賞、シシャモの町燃える 弟は「日本一わがまま」店主

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弟の店は「日本でも有数」のシシャモ店

   そんな鈴木名誉教授の弟、譲さん(76)は、地元むかわ町でも有名な商店主なのだそうだ。特に特産のシシャモの扱いは「日本でも有数」(地元商業関係者)の店として知られているのだという。

   むかわ町は、1995年にシシャモを「町魚」と制定した。同町総務企画課によると、北海道の中でも、シシャモの漁獲高が特別多いわけではないが、「風が強い町で、その風による干し加減が絶妙だと高い評価を受けている」と自負している。「鵡川(むかわ)ししゃも」は登録商標にもなっているそうだ。

   譲さんが営む「(スを○で囲う)スズキ商店」は、町の観光案内パンフレットで「土産・市場・直売所」欄(11か所)でも紹介されている。「シシャモのおいしいお店の紹介を頼まれればはずせない店」(同町商業関係者)だそうだ。

   店の正面や店サイトには、「日本一話我侭(わがまま)な店」と書かれている。どういう意味なのだろうか。前出の同町のある商業関係者によると、「自分勝手」という意味ではなく、「話(わ)」という文字を使っているように、シシャモに関するうんちくを語り出すと止まらないほどこだわりを持っている、というような意味だという。譲さんは、「頑固、ししゃも扱いの名人」としても、町内の有名人なのだそうだ。

   今回、同町のことがテレビや新聞などで広く報じられたことで、役場や商工会などの関係者は、観光やししゃもなど物産販売への好影響を早くも期待している。具体的な「作戦」を練るのはこれからのようだが、「当然、良い反響を期待しています」(町商工会関係者)と鼻息は荒い。

   マスコミ取材でひっぱりだこの譲さんは、10月7日朝、情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演中、リポーターから「当然、お兄さん(鈴木名誉教授)はシシャモが大好きなんですよね」と質問されこう答えた。「いや、あんまり好きじゃないようです」。何とも率直な回答だが、「むかわのシシャモ」への関心を高めたことは間違いなさそうだ。

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