購読できるコンテンツは3万冊でスタート
シャープがiPadをリードするのは、新聞の宅配制度に慣れた日本の読者を満足させるため、電子書籍の新聞や雑誌が決められた時間になると端末に自動配信される「定期購読」サービスがある点だ。iPadは読みたい新聞や雑誌をその都度、購入しなければ読めなかったが、ガラパゴスは定期購読の契約をしさえすればよいのだ。
ガラパゴスで購読できるコンテンツは3万冊でスタート。新聞は朝日新聞社、毎日新聞社、日本経済新聞社など全国紙やスポーツ紙、雑誌はダイヤモンド社や東洋経済新報社などの経済専門誌やニューズウィーク日本版などが12月から購読可能となる。
米アップルは日本国内で購読可能なコンテンツの数を正式に発表していないため、単純比較はできないが、日本で開発された電子書籍端末だけに日本語の書籍が充実しているのは大きなメリットに違いない。2011年春にはゲームや音楽、電子商取引などの機能を追加した新機種を追加。電子教科書としての採用も見込んでいる。
ガラパゴスはもちろん国内モデルだけでなく、来春以降は欧米やアジアでも海外モデルを販売する。米アップルは「世界標準であるiPadの優位性は揺るがない」と自信を示すが、電子辞書や携帯端末などで実績を積んだシャープ渾身の1台だけに、日本市場はもちろん、世界市場の評価が気になるところだ。12月の正式な発売日や販売価格などは後日発表するという。