「ガラパゴス」はiPadに勝てるのか 売りは新聞、雑誌の「定期購読」

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   シャープが2010年内に発売すると7月に公表していた電子書籍対応の携帯端末の名称が「GALAPAGOS(ガラパゴス)」に決まった。発売は12月と年内ギリギリで、価格も未定だが、ガラパゴスという名前のインパクトは大きく、話題を集めている。

   ガラパゴスは米アップル「iPad」に対抗してシャープが送り出す戦略商品で、3万冊という豊富なコンテンツと合わせ、「和製iPad」が本家をしのぐか注目される。

日本語独自の縦書きやルビなどに対応した規格を開発

   今回、シャープは「ガラパゴス」という言葉に、iPadに対抗する挑戦的なメッセージを込めた。島国の日本をガラパゴス島になぞらえ、日本の携帯端末が独自の進化を遂げたものの、過剰装備が多く、国際的には通用しない閉鎖性を揶揄する言葉として使われる。ところがシャープは「日本ならではのきめ細かなもの作りとノウハウ、技術を融合させ、世界で通用するサービスに進化させる」「日本のケータイは決済機能などで世界をリードしてきた。培ってきた技術を卑下せず、元気を出そうというメッセージを込めた」(岡田圭子オンリーワン商品・デザイン本部長)というのだ。

   このためには先行するiPadと機能や商品力で並ぶだけでなく、凌駕する魅力がなくてはならない。電子書籍の元祖ともいえる米アマゾン・コムの「キンドル」やソニーが米国で発売した「リーダー」は画面がモノクロ表示だったのに対し、2010年5月に日本に上陸したiPadはカラーで、グラビアなどの鮮明な美しさが話題となった。日本語表記がないため、日本の書籍が読めないキンドルに対して、iPadは縦書きの日本語表記が可能で、日本の新聞などを丸ごと読める点もファンを増やした要因だ。

   液晶の技術で実績のあるシャープはこのあたりはよく研究しており、日本語独自の縦書きやルビなどに対応した規格を開発。カラーで高画質の画像を表示するのは言うまでもない。カラー液晶画面を指で触れて操作するタッチパネル方式も、iPadのスタイルを踏襲している。基本ソフト(OS)は米グーグルのアンドロイドだ。

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