一方的に電話を切った青木愛議員事務所
しかし、上述の週刊誌不倫報道の直後にJ-CASTニュース記者がファクスで質問したが、約4週間経った今も回答が来ておらず、再度不倫報道に関しての見解も確認したい旨伝えている途中で、「いずれにしても電話での取材は一切答えておりません。ハイハイ」と言って一方的に電話を切ってしまった。産経新聞(5日付朝刊)によると、青木議員の事務所は「特にコメントはありません」としているそうだ。
一方、代表選の段階で菅直人首相を支持した「元」小沢ガールズの反応はどうだろうか。山尾志桜里(しおり)衆院議員(元検事)の事務所では、山尾議員本人が見解を明かした。「一般論として推定無罪の原則があるので、起訴が即、出処進退の問題に必ずしも直結するとは思わない。今回の(小沢氏の)例でも同様です」「(小沢氏)ご本人が刑事手続きに粛々と対応されるべき」と述べた。もっとも、山尾議員は代表選のかなり早い段階で菅首相支持を明確にしており、今回のコメントは元検事として原理原則論を述べただけで、小沢氏を擁護する意図はなさそうだ。
小沢ガールズから目を転ずると、小沢氏の「生き残り」を巡り、激しい権力闘争が露わになってきている。海江田万里・経済財政担当相が「事実を語れば無罪判決が出ると思う」と小沢氏を擁護したり、森裕子参院議員が「(証拠隠滅などの容疑での検事逮捕を受け)もう少し冷静に調べ直しても良かったのでは」と検審を批判したりしたかと思えば、牧野聖修・国会対策委員長代理(5日に国対委員長に辞表提出、受理)はテレビカメラの前で「自ら身を退くべきだ。できないなら、離党勧告なり除名なり公党としてけじめをつけるべきだ」と「離党」を突きつけている。
菅首相ら党・政府幹部はまだ特段のコメントはしていないが、検審議決公表直後にあった仙谷由人官房長官の会見の様子を伝えた産経新聞は、「長官は『喜び』を隠さなかった」とその表情を読み取った。一方、一部を除く小沢ガールズは、報道や事務所の対応を見る限りでは「動揺を隠し切れない」ようだ。彼女たちが旗幟を鮮明にする日はまだ先になるのだろうか。