日本銀行は2010年10月5日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標を、これまでの年0.1%から0~0.1%に引き下げると発表した。9人の委員が全員一致。直ちに実施された。06年7月以来4年ぶりに、事実上の「ゼロ金利」政策に踏み切ったことになる。
また、国債やコマーシャルペーパー、社債、指数連動型上場投資信託、不動産投資信託を対象に、5兆円規模で資産を買い入れるなど、総額35兆円程度の基金を創設することを検討する。
日銀は、実質ゼロ金利政策を採用することで金融緩和を一段と強力に取り組む姿勢を明確にした。物価の安定が展望できる情勢になったと判断するまで、実質ゼロ金利政策を継続するとしている。