香港上海銀行を傘下にもつHSBCは、日本での中国・人民元預金の取り扱いを2010年10月12日から開始する。
預金1000万円以上の「マス富裕層」の外貨預金割合を増やしたいといったニーズ、なかでも経済成長を続ける中国の人民元に対する高いニーズに対応した。中国人民銀行(中央銀行)が6月に人民元相場の弾力化を表明したことで、上昇期待が高まっていることが背景にある。
HSBCの人民元預金は、普通預金と預入期間1か月、2か月、3か月の定期預金で、金利は最高で年0.5%(10月4日現在)になる。マス富裕層向けに出店する「HSBCプレミア」センターと、コールセンター(テレホンバンキング)で提供する。また、インターネットバンキングは普通預金のみだが、円建て預金からの振り替えができる。
人民元預金は現在、中国銀行(Bank of China)東京支店などで取り扱っているが、インターネットなどで広く販売するのは同行が初めて。