銀30年ぶりの高騰 投資マネー大量に流入

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太陽電池や液晶パネル… 新たな需要に注目

   個人投資家にはなじみが薄い銀だが、現物を保有しなくても投資できる「銀ETF」の登場によって、個人が投資しやすくなった。ETFセキュリティーズが販売する銀ETFに対する資金流入も「拡大しています」という。銀ETFには年初来から117億円の資金が流れ込み、銀現物の取得も重量ベースで26%増(840万オンス)となった。

   田中貴金属工業は、「あきらかに、ファンドなどが買っているのが高騰の要因です」と断言する。

   さらには、太陽電池や液晶パネルなどの環境関連商品での需要が伸びてきたこともある。銀がこれまでジリジリと上昇してきたのは、金に連動していたことや投資マネーが流入したことに加えて、コンピュータや携帯電話、医療器具などの製品需要が、中国やインド、ブラジルなど新興国で高まっていたためだ。

   新興国需要にプラスアルファが見込めるようになったことで、銀に注目が集まり、価格を押し上げたとみられている。

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